moKA通信

TOKYO vol.3

いよいよお待ちかね?のツアーレポート最終回。

vol.3(4/14)

3日目は今回のツアーのメインでもある六本木ミュージアム・トライアングル!めぐり。

1つは六本木ミッドタウン施設内にある「サントリー美術館」。
それから、同敷地内にある「21_21 DESIGN SIGHT」。
もうひとつは少し離れて「国立新美術館」。

サントリー美術館は、隈研吾氏(先日のプロフェッショナル出演)の設計。

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ポストモダン的建築(特に酷評M2の印象が強い)から脱皮して最近は、石、木など自然素材を
意識して多用しており、このサントリーでも桐の格子や竹、和紙を。
(ちなみにサントリーだけに、床にはウイスキー樽の古材利用もしている)

内部の展示品ガラスケースのデザインは、谷口吉生設計の法隆寺宝物館の
ものと似ていた(パクリ?)


次に安藤忠雄氏設計の21_21 DESIGN SIGHT
名前の由来は欧米でいう視力がよい、とう意味合いの20_20 SIGHT(VISON)
の一歩先を行くというところからだそうです。(IBM→HALみたいなことでしょう)


ディレクター三宅一生の呼掛けに安藤氏が応えたもので、「一枚の布から」という
イメージが建物の造形にも現れています。

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この三角形の屋根。デザインとしてはシンプルですがこれを造るのは相当な技術力が。

長さ54m、450㎡の屋根は厚さ16mm!の鉄板を82枚溶接で継ぎ合わせているんです。
「へ~」で終わらせませんよ!
溶接すれば歪みも出るであろう、継ぎ目を出さずに仕上げるのは神業の域。
鉄板は気温により伸縮するので、サッシュ上部と屋根は固定せず、動きに対応。
この大きな鉄板屋根の動きを予測して制御する設計には、超高層建築並の
構造解析技術が必要とのこと。

ほかにも北側に面する幅11.4mの横長複層ガラスは世界最大級。
(縦は1mもないくらいなのであまり目立ちませんが・・)

と、まあ安藤氏のコンクリート建築だあ~、と素通りしがちですが、随所に
相当な技術が「隠れている」のでした。

実はハプニングも!

オープンしてまだ3週目だから、さすがの人込みだな、と思ったら、
安藤忠雄氏がいるではありませんか!
この現場のプロセス本の即売会?と、買った人には本に直筆サインを。
(毎回訪れる講演会で見かける光景です・・)

例にもれず本購入。。。

それよりも感動したのが、イッセイミヤケ氏もおいでになっているでは!
シブカッケ~(恥)
普通に目の前でとりまきと立ち話。
さすがに写メなる無礼は遠慮しておきました。

そのあと安藤氏のフリートークが。

次代を担うべく若人(特に学生)に奮起のお言葉と、この現場でのエピソードなどなど。
現場の技術、スタッフ、職人が、もっともっと脚光を浴びるべきだ!と熱弁も。
日本の行く末を危惧しておられました。


そして次は国立新美術館。設計は知事選でも話題を振りまいた黒川紀章氏。

規模は前者2つとは、比較にならないわけでして。

この美術館を特徴づける波打つファサードは、カーテンウォールの外に
合わせガラスのルーバー。さぞかし掃除が大変かと思いきや、「専用のロボット」が
あるそうです・・・

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周囲はかなりのボリュームで緑化を整備、館内の椅子は、すべてウェグナーやヤコブセン
などの北欧名作品。
エントランス庇の軸になる円錐空間の中は傘たてクローク!(それだけのために・・)
内部で印象的な逆円錐の上には、ポールボキューズが出店。

・・・そうとうお金かかってます。(国立だから?って)

補足ですが所蔵品は持たないので、毎回企画展。運営費も相当・・


本当はもっともっと書きたいのですが、総評を。

隈氏サントリーは、鎌倉や江戸時代の工芸品を所蔵していることもあり、
和のテイストを繊細に表現して、うまくまとまってますが、素材に頼りすぎ感も。

安藤氏21_21はダイナミックでシャープ、かつ、光の演出など繊細な仕掛けもあり
やっぱりバランスがいいですね。
今後は深澤直人や佐藤卓のアートディレクターが企画運営していきます。

黒川氏のは規模のこともありますが、国立新美術館だから、というデザインの必然性を
見つけにくいかな。まあ、名古屋市美術館よりはよいでしょう。
個人的には谷口吉生氏の国立新美術館を見たかった。

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そんなトライアングルめぐりしたあとは、昨日の友人Hと、友人Nと、その先輩、お友達と
イタ飯屋へ。目当ての店が一杯で、結局前日と同じ「FIGLI」へ。

皆さんありがとうございました。名古屋に来るときは是非ご連絡を!



以上、東京ばななの「生クーヘン」を土産に家路についたのでした。
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by mokadesign | 2007-04-19 12:13 | ライフ